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東北ボランティアツアーに参加して 石本恵子さん(三島北高出身)
昨年、11月30日〜12月2日まで東北ボランティアツアーに参加しました。 三島北高校出身の私が、部外者である、という理由以外に参加をためらっていたこと がありました。寒い時期のボランティア、バスでの仮眠、自分の用事等々、しかし、 自然災害は、自分の都合なんかお構いなしにやってきます。 1月17日、3月11日 で被災された方々は、寒さに震えていました。弱っているお年寄りが過酷なバス13 時間移動をしたこともテレビで知りました。その日に出産した人々、卒業式の真っ最 中だった学生さん・・・。 妹(土屋 祐子)の誘いではあったけど自分の思いを振り切って参加して、私にとっ て得られたことは大きかったと思いました。 11月30日の夜、観光バスで宮城に向かいました。宮城の高速を降りて、朝ご飯をコ ンビニで買って食べました。コンビニの周りには何もなくて、家がみんな流されてし まったのかと想像しました。 その後、宮戸島の渓谷をボートで回りました。美しい渓谷と穏やかな波打ち際をみま した。でも3.11には、その海が変貌し、そこにも以前あった砂浜が無くなった事を知 りました。 午前中に東松島宮戸島大森高のゴミ拾いをしました。最初は草取りでしたが、たくさん出てきまし た。今回草刈りをしたために出てきた何十年という間に観光客が捨てたゴミを拾いま した。 でも景色は素晴らしかったです。 午後から再開されたばかりの海苔の加工場の見学をしました。海苔の加工過程を初め てみました。 その後に仮設住宅の集会場に行きました。 仮設住宅の集会場には、小さな図書館やお茶を飲んだり、作業をしたりするとのこと です。そこでお話を伺いました。私がうかがった方は、ご家族はご無事だったけどお 仕事を無くされたとのことでした。 集会場の人たちと一緒に「おのくん」人形を作っていました。小野君人形というのは 靴下で作った人形ですが、全国から送られてきた靴下と綿を元に作ったものです。 夜は、実際の体験談をお聞きしました。 翌日は、南三陸町を訪問しました。 海に沈むもの、塩水にかぶった木々、廃線になった線路、・・・。 仮説のお店で再開した人は、「仮説とは言えやっぱり仕事が出来るのは幸せ」、と 仰っていました。 山の上にある神社に行ってみました。 「ほら、あそこよ、看板が今でもはずれているでしょ。この上から見たらいろんなも のがどんどん流れてきたのよ。」と現地の人が仰っていました。 他にもたくさんの現場をみました。まだまだ復興にはほど遠い。しかし、私たちは 知っていくこと、訪問することが大切だと思いました。 「寒い」、なんてわがままなことを思うのはダメだと思いました。このボランティア ツアーに参加できて本当に感謝でした。 |
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