オトナの食育 

所感編 第168回(通巻227回)2026/9/10号掲載 千葉悦子(高28)


同窓会の懇親会料理が塩からくなかったら、要注意



 8月は韮高同窓会総会や講演会が開催され、懇親会もありました。同期の渡邉裕司氏が講演者なので、私も参加しました。

 私は、懇親会のおしゃれな盛り付けの料理数品やピラフも頂き、とても塩からく感じました。たとえば、ミニハンバーグは、良い肉を使っていると分かる味でしたが、ソースの塩味が強過ぎましたし、香辛料により塩気を利かせなくても美味しいはずのピラフも、少し食べただけで塩からかったです。アルコールに弱い私は、ジュース等を飲まずにはいられませんでした。その上、当日の夕食では、きゅうりを切っただけで食べるほどでした。

 元級友が「こういう所の料理は、食塩分が濃い」という主旨のことを話されたので、私だけが塩からかったわけではないです。ゆえに、先月の懇親会で「非常に塩からい」と感じなかった人は、かなり濃い塩味に慣れていると思われ、塩の過剰摂取が強く疑われます。既に血圧が高い人はもちろん、今後の血圧上昇等も踏まえて、注意しながら食事をすることをお勧めします。

 佐々木敏氏の「栄養データはこう読む!」に次の記述があります。

 平均的な日本人は、1歳年をとるごとにおよそ0.6 mmHg
つまり10年で6 mmHg程度血圧が上がることが分かっています。

 上記は古いデータであるものの、高齢者は上記の時期を過ごしてきました。さらに、日本高血圧学会は「食塩摂取量16 g未満の目標」を掲げ、WHOは「15 g未満」を目標にしますが、令和6年国民健康・栄養調査結果の概要では、「食塩摂取量の平均値は9.6 gであり、男女別にみると、男性10.5 g、女性8.9 g」と、目標よりだいぶ多い実態があります。

 

 不思議に思うのは、「2年弱前やコロナ前に同じ店で同期会をした際には、これほど塩からくなかったのに、なぜ今回はとても塩からく感じたのか?」ということです。

なお、懇親会とは関係ないですが、今年の三島大社祭りの日、3年ぶりに三島の老舗でうな重を食べて、東京の味付けのように醤油味というか、塩味が濃かったことも不思議でした。以前は「昔と異なり、たれが少なめで、減塩になったな」と感じたのですが、先月はそうではなかったです。

夏でも水道水が冷たくて、昔と同じでうれしかった半面、祭りや街が様変わりで浦島太郎の気分でした。高校卒業後50年も経つので変わり行くのは当然ですが、食塩の過剰摂取にならないようにと故郷が心配になり、今月のテーマといたしました。

 

■引用文献

佐々木敏 「栄養データはこう読む! 疫学研究から読み解くブレない食べ方」
       女子栄養大学出版部 (2015

厚生労働省 令和6年国民健康・栄養調査結果の概要 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001603146.pdf


■主な参考文献等

日本高血圧学会 「減塩目標」https://www.jpnsh.jp/general_salt_02.html

オトナの食育 所感編 第69回 (通巻103回 )2014/11/10号 

  <和食の欠点塩分低減の工夫
  カリウムたっぷり「アボカド入りポテトサラダ」にわさび>
  http://www.nirako-dosokai.org/melmaga/shokuiku/s69/shokan69.html

オトナの食育 所感編 第120回 (通巻165) 2020/7/10号 

  「のどが渇くのは、食塩分の摂りすぎでは?」
  nirako-dosokai.org/melmaga/shokuiku/shokan120.html




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