オトナの食育 

資料編 第36回(通巻215回)2025/8/10号掲載 千葉悦子(高28)

「国際がん研究機関IARC」に関する文章のお知らせ

 

  猛暑が続くので熱中症対策が第一ですから、バックナンバーの所感編 第96(通巻134)2017/7/10藤井4段の水分補給の仕方を手本に」を参考になさってください。

 ところで、最近、IARCInternational Agency for Research on Cancer)についての解説がネット上に出ましたので、そのお知らせです。
 農水省HPの「国際がん研究機関(IARC)の概要とIARC発がん性分類について」に次の部分があります。

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IARCによる発がん性の分類は、人に対する発がん性があるかどうかの「証拠の強さ」を示すものです。物質の発がん性の強さや暴露量に基づくリスクの大きさを示すものではありません。

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 化学物質のリスクは「ハザード×暴露量」と表現され、IARCの評価は暴露量を考えていないし、ハザードに関しても「物質の発がん性の強さ」を示しているわけでもないです。

 リスクの式や考え方を理解していないと、IARCの「〇〇に発がん性がある(という証拠がある)」という発信に惑わされがちです。実際、私が「家庭科概説(食物)」を担当してきて、「しばらくハムやソーセージを食べるのを控えていた」という受講生が今年もいました。2015年にIARCは加工肉を「グループ1」、赤肉を「グループ2A」に分類し、日本の一部のメディアでも発信されたからです。

 がんとは関係なく、畜肉が主原料のハム・ソーセージ・ベーコン等をたくさん食べると、動物性の脂肪の過剰摂取になり、健康に良くないです。しかし、たんぱく源となるので、適量食べる方がバランスの良い食生活になります。なぜなら、たんぱく質は筋肉の素以外に多くの働きをするからです。「骨を丈夫にするにはカルシウムだけでなく、たんぱく質等も必要」ということを忘れがちではありませんか?また、たんぱく質摂取は免疫が低がるのを防ぎます。

 IARCの発表は、科学が進展した現在では、ほとんど無意味」と覚えて惑わされないようにし、自分や家族の健康を守りたいものです。

 さらに、「国際がん研究機関IARCが引き起こす世界的な大混乱(その-2)」
によると、IARCの主要な資金拠出国に日本も含まれるとそうなので、大問題と思います。

 詳しくは、参考文献等に挙げた文章をお読みください。



■引用文献等

「国際がん研究機関(IARC)の概要とIARCの発がん性分類について」
  更新日:令和7326日 農水省HP 

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/iarc.html


■参考文献等

唐木英明「国際がん研究機関IARCが引き起こす世界的な大混乱(その-1
 1.     欠陥のある基本設計:IARC評価手法の解剖」
    2025731日 国際環境経済研究所HP

https://ieei.or.jp/2025/07/karaki_20250731/


唐木英明「国際がん研究機関IARCが引き起こす世界的な大混乱(その-2
 2.     混乱のパターン―社会に与えた損害のケーススタディ
    202581日 国際環境経済研究所HP

https://ieei.or.jp/2025/08/karaki_20250899/?doing_wp_cron=1754394731.9484069347381591796875


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