オトナの食育
千葉悦子(高28)
調理器具編 第5回（通巻第182回）2022年2月10日
炊飯器によりご飯に違いがある
新型コロナのオミクロン株は感染力がとても強く、困ります。食生活に関しては、デルタ株蔓延時に書いた、オトナの食育＜所感編 第132回(通巻178回)2021/9/10号「災害レベルなので新型コロナ対策の再考と備えを」＞を参考になさってください。
旅行や外食がしにくく、自宅での食事が増え、自宅でのご飯がおいしいと元気が出るのでは？そこで、今月は、私がこのところ試した炊飯器に関する報告です。
我が家の炊飯器は、購入時期を思い出せないほど古くて、パッキングが心もとなくなり、内釜の縁のコーティングがはがれてきて、不安を感じるようになりました。それで、どの炊飯器を買ったものかと思案してきました。
テレビコマーシャル…安価にはそれなりの理由が
昨年12月、ジャパネットによるおいしく炊けそうな炊飯器の宣伝をテレビで見て、3万円程度（炊飯器下取りの場合）で手頃な価格と感じて購入しました。そういう経路で購入するのは初めてなので、少し心配でしたところ、赤など他の色ならあるけれど、白は売り切れということでした。「安価の物は、色が選べないといった場合があるのだな」と思いました。
それでも、1月末の配送なら、同じようなタイプの新発売の白が、近い価格で買えるとのことで、予約しました。型番はRZ-TS105Mです。
コマーシャルでは、四角いフライパンのおまけ付きでしたが、今回は代わりに丸い深型の蓋付きフライパンでした。おまけの物は、品質や使い勝手が心配でしたが、十分良くて満足です。リノベーションに伴い、コンロがIHに変わって、それに合うフライパンもほしかったので、私の場合はちょうど良かったです。ただし、外側は赤色でしたが・・・
炊飯器の機種により、ご飯の出来上がりが異なる
これまで使ってきたS社の炊飯器は、家電量販店で23,000円位の記憶で、十分おいしく炊けて気に入っていました。この炊飯器に比べて、息子が数年前、一人暮らしの際に数万円で買ったというZ社の炊飯器はおいしさに欠けました。この2台の炊飯器を用いて、同じ福島県会津のこしひかり（無洗米）を2合ずつほぼ同時に炊いて比べると、違いが明瞭でした。
ご飯のおいしさの基準は人それぞれなので、私や同居する家族の基準が、必ずしも一般的とは限らないですが、これから炊飯器を選ぶ際には、多少、役立つことでしょう。つまり、炊飯器はメーカーや機種により、ご飯の味や食感等に違いがあるので、こういった口コミ的な物も意味があると思います。家電売り場に行っても、炊いたご飯は食べさせてもらえませんから、実際に炊いて試食した人の感想が大事と思います。
愛用してきたS社の炊飯器のご飯に比べて、新しく購入したRZ-TS105Mのご飯は、一粒一粒がしっかりして、ふたを開けた時、飯粒が立つ様子が際立っています。（写真１）この写真は、粒の様子が見やすいように暗く調整したので、灰色っぽく見えるでしょうが、本当はきれいな白色です。
（写真１）
試食すると、日立のふっくら御膳の宣伝にあるように「外硬内軟」です。歯がしっかりして健康な人には、こういうのが「一般的においしいご飯」と思います。ただし、長年食べ続けてきた前述のご飯や、授業等にて、ガス火を用いて昔ながらの文化鍋で炊くご飯に比べて硬く感じるので、軟らかめが好きな人には適さないかもしれません。ただし、軟らかめが好きな人は、そういう品種の米を使えば良いのかもしれません。まだ、購入仕立てなので、そこまでは試していないこと、ご容赦ください。
各炊飯器は炊き分けられるが、品種の違い程ではない限界もある
前述のS社の炊飯器やRZ-TS105Mを含む近年の炊飯器は、普通コースの他に「カレー・ピラフ用」「もっちり」等のコースがあり、炊き分けられるので、各自の好みや組み合わせる料理に合うコースを選べば、より満足することでしょう。
ただし、コシヒカリを用いて「もっちりコース」で炊いたところ、S社の炊飯器の「カレー・ピラフ用コース」で炊いた「おぼろづき」という粘りの非常に強い品種に比べると、もっちりしていませんでした。つまり、炊き分けの機能は、それなりに効果がある反面、品種間の大きな違い程ではないと感じました。
新機種は進化している
炊飯器上部にある蒸気キャップの大きさが、以前の機種より小さくなり（写真2）、RZ-TS105Mのそれにはパッキングがないので、洗いやすいです。長年使ってきた古いS社の炊飯器より、外に出る蒸気が少ないようです。しかも、日立の上位機種には、蒸気キャップがありません！置き場所を従来ほど選ばなくて済むようです。都市のマンション価格が非常に上がり、限りある空間を効率良く快適に使うのに、適すると思います。
（写真2）
なお、私は、他のメーカーの最近の炊飯器を調べたり試したりしていないので、もしかすると他のメーカーの方がもっと先を行くかもしれず、そういう意味では偏った情報でしょう。これはご容赦ください。
コロナ対応で自粛生活が続き、楽しみ事が少ないなら、炊飯器が古くなっている場合は新しい機種を検討し、そうでない場合も米の品種や炊飯コースの組み合わせを試すなど、日々のご飯について、細かな違いを感じて楽しむのはいかがでしょう？
■参考文献等
RZ-TS105MとRZ-X100DMを比較！ジャパネットファン
「ジャパネットの炊飯器「日立ふっくら御膳」と市販標準モデルの違いを調べました」
RZ-TS105MとRZ-W100EMを比較！ジャパネットファン
「ジャパネットの炊飯器「日立ふっくら御膳」と市販高級モデルの違いを調べました」
https://jpnt-fan.net/compare-rz-ts105m-and-rz-x100dm/
ふっくら御膳RZ-W100EM
https://kadenfan.hitachi.co.jp/kitchen/lineup/rzw100em/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_content=1267948_14862288674_127528291906_554027281399&utm_campaign=brand_kitchen&utm_term=p_%E6%97%A5%E7%AB%8B%20%E3%81%B5%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%89%20%E5%BE%A1%E8%86%B3
ほおばる。がんばる。北海道米LOVE
https://www.hokkaido-kome.gr.jp/variety/oboroduki/
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