オトナの食育
所感編 第87回(通巻125回)2016/10/10号掲載 千葉悦子(高28)
中高年の同期会、料理の量を減らしては?
4年に1回、28回生は同期会を行っていて、これを逃すと4年先と思い、東京から出掛けました。あいにくの天気で、富士山の頂上は見えませんでしたが、夕日の沈むのを見られ、絶景でした。いつも東京の建て込んだ所におります私は、「三島まで帰ってきた甲斐があった!」と感動しました。会場を押さえてくださった幹事の皆様に感謝します。 小学校6年も高校3年も同じクラスでした友人が、困り顔で「お料理、余っちゃったわね。」と言ったことが印象に残りました。幹事さんも最初の30分間はイベント無しのスケジュールを立ててくださり、食事しながら各人がおしゃべりしたのですが、とにかく、用意されたお料理の量が多かったです。久し振りに旧友に会えたら、食べるより話の方が優先なので、また、懐かしくて胸がいっぱいで(?)それほど食べられません。しかも、若者ではないですしね。中高年の同期会の様なイベントでは、量を少なくすることも検討してはいかがでしょう? 日本は、エネルギーベースで食料自給率が39%ですが、輸入を含めて1日当たり約4食分を供給し、1食分を捨てていると言われます。廃棄量が多いのは日本だけではないですが、それにしても「もったいない」です。 日経9月23日朝刊によると<農林水産省の2013年の推計では、食べられるのに捨てられる「食品ロス」は年約632万トンで、世界全体の食料援助量の約2倍>ということです。ちなみに、日本で1年間に収穫される米は、約800万トンです。いかに多くの食べられる食料が捨てられているか、お分り頂けることでしょう。 関澤氏の、このクイズについてのご説明を次に載せます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ クイズは厚生労働科学研究で開発しましたが、これですべてを教えるというつもりはなく、むしろそれまでの食品安全委員会ほかの詳しい啓蒙的な内容と違い、「これまで常識と考えていた事柄について、楽しみながら、自らあるいは仲間と一緒に考えてみるきっかけとして使っていただければ」と工夫しました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なお、この「食の安全ナビ検定クイズ」には、食に関する他の分野のクイズもあります。他のもお試しください。 勝手なことを書きましたが、同期会や同窓会を企画運営なさる方々には、感謝します。食料廃棄の問題さえ解決でき、飲み過ぎなければ、同期会や同窓会は良いことずくめと思います。個人の心の栄養になると共に、母校や故郷や世の中に役立つ話ができたり、なかには航空機を使っていらした方もいて、経済の活性化にもつながります。直接話せるので、公になる文章にはしにくい思わぬ情報が、恩師や友人から得られることも!!今回お休みされた方々も、次にはご都合をつけていらしてください。 ■主な参考文献等
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