コブシの花が咲き、毎年、その後はソメイヨシノが咲くので、春を感じて明るい気分になったところに、イラン攻撃のニュースがあり、暗い気分になりました。
4月からお子さんやお孫さんが親元を離れる際、食生活も大事にするように話せると理想と思います。もちろん、犯罪集団に巻き込まれないようにといった、より大きな問題が優先されるでしょうが、長い人生の中で案外、大きな要素と考えます。
「収入の範囲で支出し、生活する」のが基本ですし、物価高のなか、食にお金をかけられないでしょうが、適切な知識の基に、食情報を更新しつつ、知恵を出して実生活を営めると良いです。
若い人ほど新聞やテレビよりネットの情報を頼りにしますが、ネットや週刊誌、それから、新聞広告の本の宣伝は小さなリスクを過大に表現して、閲覧数や売り上げ部数を伸ばすことがよくあります。
私が、もしも聞かれて短く答えるとしたら「あまりお金をかけずに健康的な食生活を目指すには、栄養を過不足なくとることや衛生に注意を。食品添加物や残留農薬、遺伝子組換えやゲノム編集は問題ない。具体的には、安価であれば輸入の果物も取り入れ、有機にこだわらず、慣行栽培の野菜や果物で十分。飲酒は控えて。」となります。
鳥海不二夫氏の「広がる陰謀論㊦ 一度信じると脱出は難しく」にあるように、害がなさそうに思いがちな自然食品を含む陰謀論の入り口に近づかないためにも食品に関する正確な知識が必要です。
先月、FOOCOM.netに「世界がんデーにがんの基本情報を確認しよう」と
畝山智香子氏が書かれ、次の部分があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
喫煙や飲酒の習慣がある人が食品添加物や残留農薬、あるいはその時々で流行する「発がん性が疑われる物質」を心配することで対策をした気になるのは、より大きなリスクから目を背けることによる害のほうが大きいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この「世界がんデーにがんの基本情報を確認しよう」をぜひお読みください。お酒の好きな人は耳が痛いでしょうが、がんのリスクを減らせる行動要因で一番大きいのは喫煙、次が飲酒です。がん以外の病気も気になりますが、日本人の一番多い死因はがんなので、例としてがんを挙げるのは悪くないと考えます。
飲酒に関しては唐木英明氏の「悪酔いする腸内細菌の生物学」に、「オトナの食育1月号」で取り上げた「脳腸相関」も含めて詳しく説明されています。
アルコールが腸内細菌を変化させることで、大きな健康影響があるそうです。お酒との付き合い方とその理由がよく分かります。
身に付いた食習慣を変えるのは難しいので、若い人にも食生活の重要性を理解して頂き、理想に近づける実践を望みます。また、中高年の人は、最近の知見を基に食生活を点検して、健康寿命を長くできると良いと思います。
■引用文献等
畝山智香子「世界がんデーにがんの基本情報を確認しよう」(野良猫通信)
FOOCOM.net
2026年2月19日https://foocom.net/column/noraneko/26103/
■主な参考文献等
畝山智香子
『食品添加物はなぜ嫌われるのか 食品情報を「正しく」読み解くリテラシー』
化学同人(2020)
畝山智香子 <米国FDAの「人工色素不使用」とは?> (野良猫通信)
FOOCOM.net https://foocom.net/column/noraneko/26090/
畝山智香子 <週刊現代の「危ない超加工食品」特集について>(野良猫通信)
FOOCOM.net https://foocom.net/column/noraneko/26080/
厚生労働省 令和6年(2024) 人口動態統計月報年計(概数)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai24/dl/gaikyouR6.pdf
唐木英明「悪酔いする腸内細菌の生物学」東大名誉教授の生物学講義
2026年2月9日https://note.com/akikaraki/n/ne8002dcb5530
唐木英明「腸内細菌と添加物の生物学」東大名誉教授の生物学講義
2026年1月19日
https://note.com/akikaraki/n/n6c7d29f64643
中川恵一「がん社会を診る がんリスク、酒飲みに逆風」
日本経済新聞2025年4月30日夕刊
鳥海不二夫「広がる陰謀論㊦ 一度信じると脱出は難しく」
日本経済新聞社2025年9月9日朝刊
|