このところテレビで、組織的な強盗への注意を呼び掛けています。強盗に入る家を選ぶための裏名簿には、ダイエット商品購入者もあるそうです。ダイエット商品には「ダイエット食品」も含まれるので、「食育」にも関係すると思い、今月はこの話題です。
ダイエットするほどたくさん食べられ、かつ、ダイエット商品を買う人は、経済的余裕アリと考えられ、詐欺や裏名簿等に疎い私としても、上記の情報は当たっていると判断します。
まずは「食べる意味」を再考したいものです。第1義は生命維持やエネルギーを得ることでしょう。「飲食すれば痩せられる」食品があるとすれば、それは「もはや食品と言えない」のではないか?と考えます。日本では未承認の「やせ薬」が混ざる可能性大です。このように矛盾する「ダイエット食品」を購入する人は、広告を信じやすく、家族や友人から忠告されにくくて騙されやすいと想像でき、さらに、独り暮らしの可能性も高く、強盗までいかなくても、詐欺に狙われやすいのではないか?と危惧します。
もちろん、「こんにゃく」を使う料理とか、エネルギーの低い「野菜料理」や穀類よりは水分が多くてエネルギーの低い「いもの料理」を十分食べるといった健康的な方法は、必要に応じて実践すればよいです。
高校時代「学問に王道なし」と英語の先生がおっしゃった記憶があります。同様に「楽して痩せる」方法はないと再確認し、ご家族や親しい方々へ、嫌味にならないように伝えて頂けると、本稿を書かせて頂いた甲斐があります。
■主な参考文献等
・消費者庁HP 健康食品Q&A (2019年7月) Q3「簡単に痩せるために健康食品を利用したいです」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/pdf/food_safety_190730_0001.pdf
・食品安全委員会HP「健康食品に関する被害情報について」
<「ホスピタルダイエット」と称する製品による健康被害について>(平成28年)
http://www.fsc.go.jp/kigai_jyoho/hospitaldiet_supplement.html
・日本経済新聞2023年2月1日朝刊「闇バイト勧誘 警告1万件超」「広域強盗にも転用疑い」
・日本経済新聞2023年2月4日朝刊「広島の強盗未遂 4容疑者を逮捕」
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