オトナの食育 

所感編 第127回(通巻173回)2021/3/10号掲載 千葉悦子(高28)

同窓生のお店の応援で、おいしい冷凍料理はいかが

 

 東京のソメイヨシノの開花が近いのに、13は緊急事態宣言中で、外食を含めて外出しにくい状況です。旅行も友人と直接会うことも控え、13食、毎日家で食事をするので「せめて食事で変化を付けたいけれど、ネタ切れ」などとなりがちでしょう。

 先月中旬に、同窓生のお店であるアルカナ東京(昨年度まで、韮高関東地区同窓会の会場)から、冷凍で料理やお菓子を送る案内を頂きました。我が家はコース料理とカレーのベース(具なし)と苺のシャルロットを注文し、少しずつおいしく食べているところです。小食な夫婦なので、1人分のシェアを、家庭では恥ずかしくなく出来て、好都合です。

 料理一つ一つの説明があり、法令に則り、原材料名や栄養成分表示もあるので、そういうことに興味のある人にとっては楽しいです。お店で材料を細かに聞くのは、気が引けますが、印刷物に書いてあれば気楽です。また、食塩分やエネルギー等を考えると、フルコースをたびたび食べるのは食べ過ぎと改めて分かることでしょう。なお、カレーは多くの市販のレトルトより食塩分がずっと少なくてヘルシーで、魚介類のだしを使い、香辛料が絶妙なあんばいで、特別感があります。だしをとる費用や手間などを考えると、やや高価なのも頷けます。

 シェフやパティシエが腕を振るって働く機会が無くなり、良質でおしゃれな野菜を育てる農家も野菜が売れなくて困るなどは、長い目で見ると社会にとっても打撃でしょう。

 応援したいお店のテイクアウトや冷凍で送ってもらうようなサービスを、懐が許すなら利用するのもアリと思います。もちろん、新型コロナ.といった問題がない平時であれば、料理を冷凍してそれを運ぶのは電力をはじめエネルギーがいるので、持続可能な社会という理想に反すると考えます。しかし、いつかは、ほぼ平時の状態に戻るのでしょうから、その際に良い店や農家等が残っていないのは、社会にとって損失です。そう考えると、贅沢な面があることも、許されるのではないか?と思います。

 同窓会ホームページで、特定の店の宣伝に結び付くようなのは避けるべきかとは存じますが、関東地区同窓会の会場としてご協力頂いていますし、私は13県の同窓生のお店を他には存じませんので、ご容赦頂きたいです。

なお、同店の全国配送冷凍食品の注文は、「場所柄、店内飲食の集客が戻ることは暫く見込めないため、細々とひとつの事業として続けていくことになりました。」ということです。詳しくは、同店のH. P.でご確認ください。


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