オトナの食育 
所感編 第108回(通巻148回)2018/11/10号掲載 千葉悦子(高28)

長野県のお土産・・・キノコ御飯の素

     
   



 今年は、松本に行く機会が数回ありました。松本駅ビルの半地下にある土産店に、乾燥きのこが何種類もあり、珍しかったので買いました。まず、500円でお釣りの来る「5種類のミックス茸」(写真1)を試しました。市販の「・・・の素」はたいがい味が濃いですし、1袋当たりの食塩が4.1 gなので、米2合用を「21/4合」に変更したら、ちょうど良かったです。

説明書きに「お米を浸水する際に乾燥したキノコも入れて、キノコに吸水させる」の旨がありました。添付されている調味液を入れる前の状態が写真2で、キノコが膨らんでいます。

 「オトナの食育第1回」に書きましたように、食塩を含む調味料を入れるのは加熱直前にすると、米がよく吸水してふっくらしたご飯になります。それで、説明書きの通り、調味液は最初からではなく加熱直前に入れました。マニュアルは理由を理解して守らないといけません。出来上がりは写真3です。

 松本市の四柱神社にある蕎麦屋の「きのこそば」のキノコが、私にとって初めての種類(種類は失念)で、歯触りも良く感動したので、さらに、別のきのこも試そうと「たもぎ茸」(写真4)も求めました。これには調味液が付かず、たもぎ茸の乾燥品のみの1袋で、500円を超えました。黄色くて、いったいどんな風味かな?と興味津々でしたが、袋の記述通りに人参や油揚げおよび醤油・酒・塩を入れて炊き込んだところ、それほど強い風味はなく、炊き込みごはんにすると、元の黄色い色(写真5)が目立たなくなってしまいました。(写真6

 今年は野生のキノコが豊作で、キノコ狩りの滑落や、毒キノコによる食中毒のニュースが多く、消費者庁も注意喚起をしました。キノコはたしかに魅力があると分かりましたが、命や健康を優先する冷静さも必要ですね。

 ところで、私の自宅近くでも、Yahooニュース「高級食パン戦争 東京でも過熱」に載る食パン店が出来ましたし、チェーン店ではないおいしいパン屋さんも開店しましたが、新米の季節にご飯のおいしさを再認識したいものです。価格や脂質の少なさの観点では、パンよりご飯に軍配が上がると思います。



■主な参考文献等

消費者庁Weekly371
http://www.caa.go.jp/publication/information_magazine/371_week181010/

2018926日毎日新聞ネットニュース「<毒キノコ>カキシメジやツキヨタケ食べ食中毒 茨城
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180926-00000008-mai-soci

2018116Yahooニュース「高級食パン戦争 東京でも過熱」
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6302453

    
         写真1 


  
        写真2
 

  
       写真3

              
         写真4                   写真5                     写真6

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