9月末から101日にかけての台風24号、皆様、被害はありませんでしたか?伊勢湾台風並みと聞いたので、心配しました。静岡県では停電があり、この原稿を書いている3日夜には、まだ、停電が解消されないので、お気の毒と存じます。


 私の自宅はマンションの14階で、台風の後はベランダの掃除をしてから洗濯物を干します。
1日にベランダの柵を古布で拭くと「ジョリジョリ」という初めての感触がし、よく見ると塩の粒!でした。30年以上住んで初めてのことです。しばらく拭きながら「めったにないことなので、写真に撮っておこう!」と思い立ちました。白い塩が見やすいように、黒いジーパンの裾を切ったもので拭きました。それが今回の写真1です。

 2日に、ベランダの柵をよく見ると、塩の結晶がキラキラ見えました。(写真2
マンション庭の共用施設の柵にも、塩の結晶がたくさん付いていました。(写真
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さらに
3日にも、拭いたはずの自宅の柵に、新たな黒っぽい汚れと塩の結晶が付いており、驚きが増しました。

 海から4 ㎞程離れているのに、海水が飛んでくるという事実に驚かされました。塩が付いたままでは、金属の柵のペンキが剥げていたら、腐食するだろうと思いました。そして、塩害が心配になりました。農業をなさっている方々には、大きな問題でしょう。庭木や街路樹等の植物にも痛手でしょう。津波がなくても、台風でも塩害があると気付きました。 


オトナの食育 
所感編第107回(通巻第147回) 2018/10/10掲載  千葉悦子(高28)

台風24号で、海水がベランダに 塩害が心配



 塩害に強い品種も世の中に必要という思いを、さらに強くしました。品種改良を容易にする方法として、遺伝子組換えやゲノム編集という技術があります。各人が新しいと感じる技術について、知ろうともせずに忌避するのではなく、安全性を確認してから商品化されるなら、積極的に受け入れる必要を感じます。少なくとも、受け入れる気持ちのある人が、その恩恵を受けられるようにしたいものです。

 食べものが十分ないと、皆が困ります。地震・台風・大雨等の災害が各地で起こっても何とかなるように、日頃から技術を開発し、実際に使えるようにしたり、法律や制度を整えたり、消費者・生活者も安心できるレベルになるよう、新しい技術について学んでおく必要があると考えます。

 東京をはじめとする大都市と異なり、新技術の講演を聞く機会に恵まれない場合、講師にいらして頂くという方法があります。私が長年所属する「食のコミュニケーション円卓会議」では、交通費と会場の手配等は主催者側負担ですが、講演料なしでお話をするメンバーがおります。

 遺伝子組換えやゲノム編集に関しては、つくばにある農研機構生物機能利用研究部門が、アウトリーチ活動の一環として現地に伺って説明などをする活動をしています。専門家のお話しを聴く機会を作りませんか?

 

■主な参考文献等
静岡新聞<台風24号>掛川・大須賀産イチゴに塩害、水停止で被害深刻化
  10/3() 7:08配信  https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00000004-at_s-l22

読売新聞「停電4万5千戸、信号機停止で事故多発…断水も」
  10/3() 11:26配信 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00050055-yom-soci


 


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