◆小池さんは高45回卒で36歳、高校時代は水泳部でTBSの石丸彰彦氏と同期とお聞きしています。 今回は同じく前田泰宏さんからの紹介ですし、当時の水泳部員は結束が固いみたいですね〜。 高校時代そのものが楽しかったですか? 今振り返ると素朴ながらも楽しかったです。 中学時代はプールが無かったので水泳ができず、高校では部活中心の生活でした。 スイミングも通ってましたので一日二回泳ぎ、筋トレもしていました。 プールサイドにある部室には他の運動部からも友人が集まり、たまり場になってました。いつも男とばっかり一緒で、華やかさは全く無かったですね。高2のバレンタインデーの放課後に僕がいないという事で石丸らが焦って学校中を探し回り、結局図書館で眠っている所を見つかって「人騒がせな」という事でなぜかひどく怒られました。 また運動ばかりで授業の成績はどんどん落ちてしまいました。 石丸とはいつも一緒で、彼に付き合って試験前でも夜まで練習してると、当初確か学年50番に入っていた成績がいつのまにか最後には200番を超えてました。。 ただ石丸はそのままスポーツ推薦で大学があっさり決まり、自分は高3の夏の段階で志望校はどれもEランクという状態でした。担任にも到底難しいと言われてようやく火が付き、100日間みっちり受験勉強して何とか合格できました。 ◆当時の水泳部は大活躍ですね!? 石丸さんの講演(同窓会総会)で、インターハイに出場した逸話がありましたけれど 小池さんもインターハイに出場していたのですね!!すご〜ぃ!! あのプールで(私はその十年前水泳部マネージャーでした)、あの名古屋先生で〜!? 高校に頼らず独自で鍛錬した賜物でしょうか?(笑) 100日間みっちり勉強して上智に現役合格というのもすばらしい・・・! 何事にも全力で立ち向かえるカラダと精神を高校時代に培われたのでしょうか。 経歴を読ませていただくと文系(経済学部卒)なのに工学博士ですね。 直近では(変な聞き方かな?)何を職業とされていますか? (いえいえ。自分の職は何年かおきにすぐ変わるので適切な聞き方ですね。) 昨年までの数年間は大学で教員をしてました。 東京大学は昨年末退職しましたが、日本大学の三島キャンパスでは今でも講師をしています。 環境・エネルギー、国際政治経済を教えています。 高校時代に読んだ本(落合信彦)に影響を受けて国際的な舞台で働きたいと思っていました。そこで大学卒業後は総合商社で視野を広げ、その後アメリカの大学院で国際政治を学びました。アメリカでは学費を稼ぐために働きながら何とか大学院を修了し、その後イギリスの研究所勤務を経て帰国しました。帰国後チャンスあれば自ら政治に飛び込もうと思い国会で働いていましたが、自分に長期的で広範なビジョンを創る能力が欠けていることに気づきました。考えてみたら国際政治の舞台で一流の人たちは皆理論的・学問的背景がしっかりしていて、自分も博士課程で養おうと決めました。そこでは現在の国際政治の底流となるエネルギー分野を研究しようと思い、より客観的に資源の生成から生産までという基本を掴んだ上で今後のエネルギー政策が考えられる工学系を選択しました。 工学系も含まれる自然科学の分野は絶対的な理論があったり定量的に示されるので分かりやすく、一方で文系と言われる社会科学では、扱う分野が政治や経済であることからそこでの理論や議論が工学系の観点からは必然的に曖昧にならざるを得ず、両方に取り組んだことでそれら観点の違いを感じました。 ◆安易に文系・理系で線引きをしてはいけませんね〜(笑) 初めから政治学者でも地方議員でもなく代議士を志していたようですね。 失礼ながら、お父様が前三島市長でいらしたから政治家を目指したのかと思っていました。 私はど〜も「選挙」というと「ゴメンナサイ」と顔を背けてしまうんですが(笑) この春の選挙には若い韮高OB・OGが立つという噂をこれまでになく耳にします。 何故今、多くの若者が議員を目指すのでしょうか?教えて下さい。 そんなに魅力的(笑)ではないような気がするのですが。 噂は初めて聞きましたねー。 自分はむしろ逆だと思ってましたので、そうであれば嬉しいです。 OB・OGの意識の傾向の変化は自分も非常に関心がありますので、その点の分析はぜひお願いします。 という事で自分の場合ですが、、おそらく両親ともお寺出身であることからも社会性というものが自分の中で育ち、またこれは他のOB・OGにも共通すると思いますが現状に対する危機感や本来の政治の役割への希望というものが理由としてあります。 今自分たちが動かなければ未来は良くなりません。 自分は評論家には絶対なりたくないし、これからの未来の1ページを創りたいと思っていました。日本が行き詰っている中で、自分の教え子たちや上の世代に再建を期待するのも無責任です。客観的に考えても、これから社会に出ようとする世代を取り巻く環境は本当に大変だと思います。就職難に加え、雇用後も決して安定せず、一方でこれまでの社会保障は期待できないばかりか、国民負担はますます増加する可能性が高いです。 そのような現状に対する危機感もある一方で、やはり政治は未来を創る仕事という非常にやりがいを感じる部分も強いです。自分は国内の再建だけでなく、国際政治の再建を日本の政治家として取り組みます。山奥に住んで田んぼの中にある韮高に通うという生粋の田舎者であったせいか、広い世界への憧れが強くありました。その一端を高校時代に垣間見て、やがて視野をより広くしていった際に日本も相互に依存する国際社会を改善することが出来なければ日本の繁栄や安全も無いと確信しました。 質問にあるように、政治や選挙に対する感覚は確かにそうですよね。 特に日本の報道に接していると「政治家は汚いもの」というイメージが強いですから。 私利私欲にまみれた、とか偽善者的な印象を多くの方が持っていると思います。 また一般的には、選挙に自ら携わる者と有権者の間には広い溝があって、こちらは別世界(しかも悪い意味で)と捉えられていると思います。宗教とも似ていますね。ただ政治での決定は有権者の現実の生活にも影響を与えます。だから本来は無視できない。 しかし政治家のイメージと実態のギャップも大きく、飛び込もうとする人は本当に大変だと思います。おっしゃるように多くの方には決して魅力的ではないです。 政治家(解散がある衆議院議員は特に)を目指した時から安定した生活とは切り離され、若手にとっては贅沢な暮しとか自分の時間とか望めません。自分は商社を辞めてからその点は慣れていますが、選挙は多くの人の生活も巻き込みます。そこで新たなしがらみや理想と現実との大きな乖離にも直面します。しかも周りから見られるイメージは決して良くはなく、胡散臭く思われ、「何のために政治に携わるんだろう」と自問する事も多いです。 一方で社会や人を動かすという他では得難い実感もあり、自分は幸いに育った環境や海外留学でその点に触れることができました。日本や地域が置かれた現状、それに対する政治の役割、有権者の責任といった点は自分たちがまず身近な人たちに発信しながら埋めていく必要があると思います。 自分もそうあり続けたいと思っていますが、韮高生は「大いなる田舎者」として壮大な夢を楽観的に挑戦できる人間であって欲しいと思います。広い世間とは少し離れているからこそ好奇心や無邪気な夢を育てられるし、小さな経験からそれらを「実現できるんだ」という確信を持って目標を大きくしていく、そんな人たちの輪が広がって欲しいですね。 ◆小池まさなりオフィシャルブログ◆ http://mkoike.cocolog-nifty.com/blog/ |
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