輪が 自由勝手旅の醍醐味

第19回 
☆マヤ文化とマリアッチとサボテンの祖国・MEXICOへ☆・・・1999 June

2008/3/10号掲載
栗原 一  
  (高2回卒)


太陽のピラミッド頂上から月のピラミッドを望む ティオティワカン













































      




















 あくまで白雲を引き立てる紺碧の空、対するエメラルドグリーンのカリブ海。期待に胸躍るマヤ文明の歴史と遺跡群。そして新しい出会いと懐かしの再会。まさに自由勝手旅の醍醐味のマチネィの体験です。

 リマからアエロメヒコ071便で首都メキシコシティ着。Hotel/ベストウエスタン一泊。国内線メヒカーナAirでリゾート地カンクンに到着。長距離バスで南下、其の名も情熱的なプラヤ・de・カルメンにて下車。いよいよイスタンブルで出会ったウイッタ&マイカ夫妻に会うべく彼等の経営するHotelクインタ・ミーハに直行。
TAXIの停まった正門はマヤの遺跡の入り口然と巨大な石像の頭部が配されHotel名に蔦をからませてジャングルの趣でした。ワイフとしばし見惚れていますと、アジア系の女性と長身の男性が手を拡げて「Welcome!」と現われました。Tokyoまで電話をくれたWitta&Micahのカップルです。 Nice to meet you!「ドーゾ」と招き入れました。貴方達の部屋はあちらと指差されたロッジは2階建てのコンクリート製で白と茶で化粧塗りのリゾートタイプでした。同じような建屋がプールを中心に10棟以上森の中に点在しています。現地人のポーターが軽々とスーツケースを持って自然のカーブの遊歩道を歩き、外階段を2階へ上がり部屋に案内してくれました。すぐオープンなフロントに戻り第一印象を「Good!」と言いますと、「屋上へあがればカリブ海が直ぐ見えてリラックス出来るよ」と押し返されました。3階に当たる屋上にはマヤ族と同じ草葺きの日除けが設えられ、ハンモックが吊ってありました。カリブ海のビーチまで200b、白砂とグリーンのキャンヴァスは眼の前、沖には大型の観光船の白い船影がゆっくりと航行しています。行き先はキューバでしょうか、ハンモックに身をゆだねますと天国に一番近い錯覚におちいりました。夕食はガーデンに組まれたワイルドなログハウスに招かれました。マヤ民族方式で焼いたコーン粉のトルティーヤに好みの具を巻いたり、挟んだりしてメキシコビールを味わい話がはずみました。南半球のカンクンは秋に向かっていますので、シーズンオフの時期と聞いても実感しませんでした。夜は涼しくタイルのベッドの心地よさを初めて知り夢路に入りました。
 早朝ウイッタ・ウイッタとまるでWitta夫人を呼んでいるような野鳥の鳴き声に目を醒ますと、鮮やかな色彩のインコも葉の間からこちらを観察しています。頭上を離陸したばかりのセスナ機が北へエンジン音を残して飛び去ったのでフロントで確かめますと、「チチンイツア遺跡への乗り合い機だ」と食指が動きましたが、「120`くらいの距離だから割高」とNGのAでした。FORDのラリーワゴンでピラミッド遺跡を征服、夜はマリアッチレストランで満足の一日でした。
翌日はフェリーで沖合いのコスメル島に遊び、石像遺跡の不思議と対面、イルカのショウを見て思い立ち次の日のシカレランドのドルフィンスイミングに参加、一緒に泳いだり、彼等の能力に驚いたりの一日でワイフの満足度は100点!一週間は夢のように終わりチェックアウトを願うと“貴方達は私のゲスト、全部招待だからフリー”と精算してくれない。 Tokyoでの再会約して次の目的地メリダへ出発。

 鉄道は少なく主流のバスのターミナルから長距離バスに乗りましたが、これが全部ベンツの新車。メキシコシティまで4遺跡を巡って1800`の自由旅のスタートです。
7時間のドライヴでメリダ着。
 翌日は日曜で市場見学。市民の生活が直接感じられて実に面白い。ワイフは白木綿の手編みのワンピースをget、日本では手に入らない逸品と胸に抱き笑顔。夜の公園では少年団のジャンボリーに出会いました。親の眼がないので子供たちの嬉しそうなこと。
 翌日は200`の走行でエズナ遺跡のあるカンペチェに入りました。
連泊して次のパレンケへ6時間の走行。ランチはターミナルの食堂でドライヴァーと同じメニュウで食べ方を教えて貰うとき厨房からスタッフがみな出てきて上手く口に運ぶと「オレー!」と歓声。味は忘れました。
到着してホテルで座っていますとガラリと窓を開けケーキをのせたトレイを差し出し「買って!」とすすめる7歳くらいのボニート「OK だけど写真を撮らせてくれたらネ」さっと顔を引っ込めた30秒後、姉と弟を連れて現われました。3個のケーキと可愛いスナップの醍醐味を残して・・・夕方の町を散策。メキシコ人の明るさ、食生活、帽子へのこだわり、音楽好きが印象に残ります。そしてバスの車窓からは平地・山地・荒地などにたくましい大きなサボテンが花をつけてるのも見られました。テキーラ酒も関連種目ですね。
パレンケ遺跡は8`郊外に位置してジャングルの中にピラミッドが点在します。女子中学生の土産売り子二人に捕まり、1時間あまり愉しい交換外交がありました。女の子らしくBagの中を見せて!口紅を付けて!これナーニ?と興味は尽きません。次いで軽井沢的オアハカ市でモンテアルバン遺跡を観光。帰路ターミナルからホテルに戻る途中結婚式に出会い、メキシカン風のカラフルな映像をもらいました。夕食後最後の長丁場を夜行バスで終点メキシコシテイに午前中に到着。グリーンのかぶと虫ワーゲンのTAXIでホテルにチェックイン。ラストステイを迎えました。 

 マヤ文明中最大の遺跡テイオティワカン・太陽と月ピラミッドを観光し、両方の頂上を征服し、多勢のリトルメキシカンと出会い“ビバ・メヒコ” “ビバ・ハポン”とエールを交わしました。此処をメインにセントロの宮殿内革命壁画展示の鑑賞、歴史博物館の巨大な神像・金銀宝石の出土品の鑑賞 ぐっとくだけてパンダや、ホワイト・タイガーなどの珍獣を持つ動物園で、市民・学生に逆鑑賞されたり、メキシコ人の大好きなラテン民族音楽を競演するマリアッチが毎晩集まる、ガルバルジ広場に通って、唄ったり、踊ったり、・・・・・・・・
地球の裏側への自由勝手旅は、情緒たっぷりのフィナーレでした。

 マリアッチの伴奏で♪
原語で唄えば彼らもサービスが違います


♪ I  am  very  ウレシーィ !♪ 

 ロッジの屋上・天国に一番近い場所に思えました


ユカタン地方最大の遺跡です。帽子の後ろのドームは天文台?