オトナの食育 所感編 第9回(通巻38回)2009/6/10号掲載 千葉悦子(高28)

照射食品について その2・
  6月5日関東支部同窓会でのお話から

 
 私が所属する私的勉強会の「食のコミュニケーション円卓会議」のリスコミ(リスクコミュニケーションの略)班で、今年7月1日、第46回アイソトープ・放射線研究発表会に参加することになりました。会場は日本科学未来館(東京都江東区青海)です。
 私は「放射線照射した食品の品質に関する検討」と題したポスター発表をする予定です。同じ勉強会の他のメンバーが「照射処理による野菜等の日持ち向上効果に関する検討」もポスター発表します。また、「市民が体験した食品照射の素朴な実験」と題して、会の代表者が口頭発表します。参加費が2000円(学生は無料)かかるので申し訳ないですが、ご興味のある方はどうぞいらしてください。
  詳細は次のアドレスでご覧ください。
   第46回アイソトープ・放射線研究発表会の最終案内
   ↓ここからプログラムのPDFをダウンロードできます。
 http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,11326,103,212,html
 
 なお、接続できない場合は、(社)日本アイソトープ協会のホームページから「第46回アイソトープ・放射線研究発表会の最終案内」をご覧ください。そこからプログラムのPDFをダウンロードできます。
 照射食品について その1に書きましたように、日本ではまだジャガイモにしか照射が認められていませんが、世界では他の食品にも使われています。
いつまでも「他の食品には認めない」では済まされない状況になるのではないか?と思います。また、昨年度までのお茶の水女子大学LWWC再教育講座の食関係の講座を受講し、世界的に照射食品は安全性が高いと考えられていると知りました。そこで、「食のコミュニケーション円卓会議」のメンバーは体験的にもっと知ろうとしました。会の中に日本原子力研究開発機構にお勤めのメンバーもいらして、いろいろな食品を照射することなどに協力してくださり、今回、発表予定となりました。
 内容自体は、発表前にあまり書けませんので、次の機会にします。
     
       写真/日本原子力研究開発機構のコバルト60ガンマ線照射施設前

6月5日関東支部同窓会での皆様とのお話から
同窓会は「今」の話が中心
 同窓会というと、「昔を懐かしがるなんて、暇な年寄りのすること(だから私は欠席)」という反応があろうかと思います。実はそうではないのです!
 今の世・今自分がしていることや興味のあることなどについて自由にものが言える場なのです。また、年代・性別・職業・専門分野などを超えて、刺激し合い、初対面でも話せる場です。
 私は、今回、食品照射用の品種の明確な玉ねぎを探していまして、同窓会の事務局の方にいろいろ相談にのっていただけました。今年は無理でしたが「来年でよければ、家で作りますよ!」とまで言って頂けました。都会に長年住んでいる私としては、本当に心強いお言葉です。
食品に照射しても、食品は放射能を持たない←基礎
 また、高校時代教えてくださった物理の三浦先生とも、食品照射についてお話しできました。「照射すると何か残るのではないか?と一般の人は思いがちです。炎で焼いても炎が残らないように、放射線を当てても、放射線は残らない、そういうことが分からないものなのです。」と私が申しますと、三浦先生はニコニコして「それは基礎です」とおっしゃいました。私がただ書いたり話しても「千葉さん(昔の林さん)が言っても、おっちょこちょいだから、間違っているのではないか?」とご心配でしょうが、元韮山高校物理の先生で、現在、国際医療福祉大学で教鞭もとられる方が「基礎」と即答なさったとなると、重みが違うことでしょう。
実行あるのみ
 2学年先輩の女性医師に「オトナの食育、読んでいます。」と言われ、ちょっと緊張しました。「お医者様なので、内容は知っていらっしゃるでしょう?」と申しますと、笑って「実行あるのみ」とのことでした。
少しずつ続けます
 7学年後輩に「もし本とかで、いっぺんに読むとなると大変だが、少しずつだと読める。妻の方がしっかり読んでいる。」と言われました。本にない良さもあるということで、今後も少しずつ、書いていきたいと思いました。