オトナの食育
所感編 第23回(通巻52回)2010/8/10号掲載 千葉悦子(高28)
暑い日の飲み物、ミントティーはいかが?
今夏は本当に暑いですね。 冷蔵庫から出したての冷たい飲み物を飲み過ぎて、夏バテする方にお勧めなのは「ミントティー」です。もちろん他のハーブティーも良いでしょうが、自分が日常飲んでいて飲みやすいと思い、今回、取り上げます。 作り方は簡単。ティーカップ1杯分で、ミントの生葉数枚以上、洗ってから熱湯を入れて、暫く待ちます。茶漉しで葉を除けば出来上がり。しかも、砂糖などを入れなくてもおいしいのでヘルシーです。熱いままも良し、室温でも飲みやすく、もちろん元気なお客様には冷やしたものも喜ばれるでしょう。 実家のある三島なら、富士山の湧水をもとにした水道水なので、そのまま飲んで十分おいしいですが、東京の集合住宅に住んでいると、いったん貯水槽にためた水なので、何らかの工夫がほしくなります。 緑茶や紅茶もおいしいですが、カフェインが効きやすい私の場合、夜は避けます。また、カフェインには利尿作用があるので、発汗量の多い夏にカフェインを取り過ぎると、脱水気味になりそうですから、飲み過ぎは避けましょう。 カフェインなしという意味では麦茶も良いですが、1パック1リットルくらい1回に作らなければならず、気が重くなりがちです。それに比べ、1〜2杯作れる手軽さがミントティーの場合気に入っています。しかも、麦茶より爽やかな香りが楽しめます。 自己流だけではいけないと思い、「スパイス&ハーブの使いこなし事典」p.105を調べました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○フレッシュハーブの場合 ハーブの使用量の目安は、ティーカップ1杯分でティースプーン山盛り3杯程度。 ドライの場合の3倍程度と覚えましょう。(中略) 熱湯を注いで蓋をする。(中略) 蒸らして抽出する。(中略) フレッシュハーブティーで3分程度(長く蒸らしすぎると青臭みや渋みが強まることも)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ フレッシュハーブを購入すると高価なので、ベランダ栽培をお勧めします。 私は何年も前、近所の方から分けて頂き、ずっと育てております。我が家は西向きですが十分育ち、鉢植えでして、一夏で根がいっぱいになり、近所の方々にお分けするほどです。 育て方のコツは、以下です。 ・水をしっかりやる。 ・悪くなった葉はマメに摘み取る。こうすることにより、殺虫剤を使わずにすむ。 ・適度に収穫する。夏は葉が伸びる速度がすごく早いので、どんどん収穫する。 こうすると葉が茂り過ぎて蒸れることがなく、風通しが良くなり、虫害を予防できる。 ・根がいっぱいになったら、面倒がらずに2〜3鉢に分ける。 なお、ミントにはスペアミントとペパーミントとがあるそうです。 ヱスビー食品株式会社の「スパイス&ハーブ総合研究所」 の写真によると、我が家にあるのはスペアミントのようです。しかし、「オールフォト食材図鑑」の写真によると、「ハッカ」のようにも見えます。「オールフォト食材図鑑」によると、ミントには種類が多いそうなので、見分けがつかないのはお許しください。 なお、「スパイス&ハーブわくわくブック」の「ひとくちコラム」によると、スペアミントは「甘みを帯びた涼しい香りが印象的」とあります。 もっとも、我が家の子どもたちはミントの香りが好きではないです。そういう方は別の工夫をなさってください。 とにかく、この暑い夏を健康的に乗り切りましょう。 ■引用文献等 「スパイス&ハーブの使いこなし事典」―基本のすべてを楽しく学べる― 編者:主婦の友社 発行所:主婦の友社 (2009) 「スパイス&ハーブわくわくブック」ヱスビー食品株式会社 ■参考文献等 「スタンダード栄養・食物シリーズ5 食品学 第2版」―食品成分と機能性― 久保田紀久枝・森光康次郎編 東京化学同人(2008) 「オールフォト食材図鑑」社団法人 全国調理師養成施設協会編(平成8年) 「スパイス&ハーブ総合研究所」http:// www.sbfoods.co.jp/sbsoken/ |