第5回 急速な近代化(?)に戸惑うインド人達

おまけ:今月の写真

踏切でフライングしまくりのインド人達。
ちなみにこの踏切は手動で動かしています。
インドのルールでは遮断機が下りても人とバイクは
通行可能のようです。
待っている位置もチョット違うような・・・


みなさんこんにちは。
日本はそろそろ冬支度ですか?いいですね。最近のチェンナイは暑さがぶり返してきたみたいです。

そう言えば、先月日本に帰国しました。日本に滞在中は仕事も結構忙しく、その他プライベートも予定がギッシリでしたので殆んどの方には帰国の連絡も出来ずに申し訳けなかったです。

それにしても日本に着いたその日に久しぶりに枝豆を食べたんですが、食べた瞬間に豆汁(っていうんですかね・・・?)がジュワーっと口いっぱいに広がって本当に美味しかったです。それと半熟タマゴ。この時の味は言葉ではうまく表現が出来ませんね。・・・涙が出そうになりました。こんなに美味しいものを食べれる日本って最高だなって思いましたね。

でもその後は食欲がチョット落ちたんです。ひょっとしたら、インドの硬水に慣れてしまって、日本の水が合わない体になってしまったんじゃないかって真剣に悩んでしまいました。

さて、今回は少しマヌケな(というかかわいらしい)インド人達について紹介しようと思います。


1.スペンサープラザにて
チェンナイにはスペンサープラザと言うインドが誇る(?)比較的に大きなショッピングモールがあります。まあ、無理やり例えると、静岡で言う所のイセタンって感じでしょうか。(って無理やり過ぎるかもかも知れませんが・・・。)

4年前には殆んどお店も入っていなくて、破壊された後のビルのようなイメージがあり、中も埃っぽかったのですが、最近になって3号館も出来てかなり色々なお店が入ってきました。

ここにはなんとエスカレーターがあるんです。(結構、これもチェンナイでは事件です。)
エスカレーターに慣れていないインド人達。モチロン、エスカレーター前は大渋滞です。サリーを引きずってエスカレーターに乗るタイミングを計って飛び乗るオバちゃんや、『乗れない!』って半泣きの子供たちですごいコトになっていました。気がつけばインド人達は横の階段をせっせと歩いていました。
日本にもエスカレーターが普及した時は同じような事があったんでしょうかね・・・



2.ボーリング場で
チェンナイにはボーリング場があります!エレベーターでボーリング場にあがるとすごい人込み!
しかし、笑えるのがたったの3レーン。
ゲーム代も日本よりチョット安い位ですが、インドの物価を考えると。うちの会社のオペレーターの日給3日分くらいが1ゲーム代の料金になるので、とても一般庶民の遊びではありません。

しかし、この3レーンのボーリング場はものすごい人でごった返しているのですが、ボーリングをしているのはほんの数人で後の人はただの見物です。(多分、冷房が効いているからだと思います。)

昔、出張できている時にあまりにもヒマだったのでボーリングに行ったのです。その出張者が曲がる玉を投げるボーリング世代の人で、弧を描きながら曲がる玉を見てインド人ギャラリー達は大喜び。目を丸くしていました。


3.ムンバイ(ボンベイ)のマクドナルドで
ボーリング場のある大都会のチェンナイでもマクドナルドはありません・・・。
ムンバイとデリーにのみマクドナルドがあるので出張の時はここに行くのが楽しみでしょうがありません。

マクドナルドで注文する時のカウンターの高さは世界共通と聞いたことがあります。ポケットからコインを出すのに丁度いい80cm位で出来ているそうです。海外でマクドナルドに行く度にいつもチェックしてしまうのですがムンバイのマクドナルドもやはり同じでしたね。笑えたのが店員の制服。
やはり、真っ黒のインド人にはあまり似合わない格好でしたね。男の店員は黒いポロシャツにズボン、キャップをしているのですが、中にはシーク教徒のバイト(?)もいてターバンを巻いているんです。
黒いターバンにマクドナルドの『M』のマークを付けてました。丁度コーラを飲んでいる時にこのシーク教徒を見かけてしまい思わず噴きだしてしまいました。

ちなみに一番高いメニューがチキン・マハラジャ・マックのバリューセットでRs107(270円位です。)日本でいえば、ビックマックのハンバーガー部分がマサラチキンになっているような感じです。味もインド仕様になっていましたね。

これでも客層を見れば一目瞭然なんですが、やはりハンバーガーもお金持ちしか楽しめない超高級品のようです。

食事では絶対に左手を使わないインド人。でも、ここのお客は両手でハンバーガーをほおばる人たちも多く、お金持ちの生活レベルが庶民とは違うことを垣間見る事が出来ました。

ちなみに牛肉100%のハンバーガーはありませんでした。

最近、国内出張も多くなってきており色々な都市へ行く機会も増えました。来月は出張先での出来事について書こうと思います。

久保田和治 kazuharu@vsnl.net