今月のおまけの写真 10月28日のインド最大誌 『THE HINDU』の1面です。 インドではチェンナイ大洪水もかなり大きなニュースとなりましたが、日本までは届いていなかったようです(笑) |
|
2005/11/10 第21回 10月のハプニング
みなさん こんにちは 11月に入り日本も一番良い季節になったのではないかなと思います。 秋のこの時期に一時帰国を楽しみにしていたのですが、業務の都合がつかずに私の一時帰国も年始の時期になりそうです。 折角ですので、一時帰国が出来れば、久しぶりに寒い日本を堪能したいと思っています。 さて、チェンナイでの10月はとんでもない月となりました。(笑) 多くの事件があり、業務と共に大忙しとなりました。 まずはチェンナイ大洪水(笑)。 10月から雨季になるチェンナイもここ2,3年はまったく雨の降らない年が多かったのですが、今年は一味も二味も違いました。 この10月27日は私の駐在期間で数あるハプニングの中でも忘れられない一日となりました。 その日の朝はドライバーの電話で目が覚めました。 珍しく何日も雨が降っていて気にはなっていたのですが、ドライバー曰く 『家が浸水したので行けません・・・』 まあ、ここまでは普通の雨でもよくある話なんです。 それにしてもすごい雨だなぁと、家の外に出てみると・・・・。 玄関や駐車場が既に浸水していて、家の前の道も完全に濁流と化していました(笑)。さすがにこれでは家の外に出られません。 そのうちに電源も水でやられて停電開始です。 早く、近くのホテルに避難しなくて・・・と思いながらも水かさが増すばかり。 家の前の道もひざ上ぐらいまで水が溜まってしまい、ホテルへの避難も諦めました。 結局、その夜はろうそく3本と半年も賞味期限が切れたかっぱえびせん1袋とかろうじて残った電話回線だけで過ごしました。一時帰国を計画していた関係で食材もほとんど食べ尽くしてしまったので、そんなチェンナイの夜はさすがの私でもかなりせつなかったです。(笑) 次の日の早朝、外を見てみるとやっと家の前の道の水もひいてなんとか脱出!まず、会社に行く前に近くのホテルに朝食を食べに行きました(笑) やっぱり事件の後の食事は最高!!おいしい朝食に満足した次第です。 11月に入ってもまだまだ雨の多いチェンナイ。 今では雨の日には避難グッズを持参しての出勤です。(笑) まあ、この雨のお陰で慢性的に水不足で悩んでいたチェンナイもその心配が解消されているようですので良しとしましょう。 そんな事件もあり、仕事のスケジュールが変ってしまったのもあって月末の一時帰国は延期・・・。でも、3日間の休みが取れたのでシンガポールに日本食材の買い出しに行ってきました。 一瞬、3日間で日本に帰ろうかなとも思いましたが、さすがに移動2日で滞在1日の日本も短すぎるな・・・と思い、一時帰国は年始に取ろうと思います。 そのシンガポール行きの飛行機を待つ空港で、ニューデリー地区で起きた同時爆弾テロのニュースを聞きました。 そう言えば、この事件の3日前に在チェンナイ総領事館の発行するメールマガジンで在インド米国大使館によるテロ警告が載っていました。 これによると米国政府は近い将来テログループがインドにおいてテロ攻撃を行う可能性があるとのことで、大都市には近づかないよう警告がありました。 その警告のたった3日後の事件。 今回は60人以上の犠牲者も出てしまったテロとなってしまいました。 イスラム過激派の犯行のようですが、やはりインド−パキスタンの深い歴史問題に起因するものだと思います。 折角、パキスタン大地震を機に両国の緊張緩和の動きが加速する所でしたので、非常に残念なニュースでした。 救いはインド政府もテロと知りながらも国民に冷静な対応を呼びかけていることと、パキスタン外務省もこのテロを強く非難しているところです。 1991年の経済自由化以来、インド経済は飛ぶ鳥を落とす勢いで成長してきていますが、成長が鈍った年が2回ありました。 1回目は、インドが核実験をして世界から批難を浴びた時。 2回目は、インド−パキスタン問題でカシミールで戦争が起きそうになった時。 これでもし今後もこうしたテロが続けば、インド経済への影響も避けられないでしょう。国が豊になることだけのが国民の為とも思いませんが、折角、高度成長を背景に有望な投資先として注目を集めている国なだけにそれを邪魔して欲しくないなって思います。 これから、日本企業も新しい市場の開拓の為に世界へ目を向けています。 今後は海外駐在員ももっともっと増えるでしょう。 そんな世の中を安心して過ごせるように、テロがなくなって、 もっともっと平和な世界になって欲しいですね。 |