今月のおまけの写真

家の玄関を飾るランゴリー

書いている所を見ると
ホントにフリーハンド
しゃきしゃきとよく書くな・・・と
感心してしまいます。

  2005/10/10 第20回 ハッピー ディワリ

みなさん こんにちは

今年も日本は暑かったようですが、そろそろ涼しく過ごしやすい日々になってきたのでは?と思います。

そう、日本が秋に入ると私にとっては一時帰国のシーズンです。
去年は11月末に帰りましたが、今年はだらだらと忙しくてなかなか日が決まらなく、落ち着かない日々を過ごしています。
最悪は年内の帰国が無理かも知れません。
あーあ・・・日本に帰りたいな(笑)なんて時々思います。


さて、そんな時期にインドで何が起きているかといいますと、南インド人にとっては一年で一番大事なディワリというお祭りがこの時期にあるのです。

ディワリは、大掃除、飾り付け、里帰り、お年玉等があって、日本の正月に非常に似ている部分が多いのです。

ディワリは、ヒンズー教陰暦により決定するので毎年日付が異なります。
一昨年は10月24日、昨年は11月11日、本年は11月1日とマチマチなんです。
毎年日曜日に絡まないかな・・・と日程が決まるのを楽しみにしているのですがなかなかうまく行きません。

聞くところによりますと、このディワリとは神話に基づき、
「ラーマ王子が魔王ラーヴィナを退治し凱旋した後王位についたことを祝う行事」のようです。
祭りの前日には、「貴金属を購入すると福を招く」と言われているため、街は深夜まで買い物客でにぎわいます。

一方、地方出身者は久しぶりに里帰りし家族、親戚或いは友人の皆と再会、和やかな食事など1年の幸福を祈る楽しい時間を過ごすそうです。

当日の朝は、入念に家の大掃除をし玄関に複雑なランゴリ―(チョーク粉で描く模様)を飾ります。
家長が家族の頭にオイルをたらしてからシャワーを浴びる儀式をして、新しく購入した服に着替えるそうです。
夜になると帰還するラーマ王子にその道筋を示す意味で、装飾を施したオイルランプが灯さます。

そして、これが一番難儀なんですが、災い事が聞こえない様にするのと悪魔を追い払う為に一晩中爆竹を鳴らし大騒ぎします。
本当に一晩中です。(笑)
おまけに近年爆竹が進化し、まるでバズーカ砲の様な爆音がいたる所で鳴り響き市街戦を思わせるので、外出することを躊躇ってしまいます。

ディワリはそんなお祭りですので、もちろんお金がいる訳です。
この間は私たちもインドの習慣にならって、日頃お世話になっているアパートの警備員、ドライバー及びメイドさん等に、お年玉の心づけを渡すことにしています。まあ、年に一度のボーナスって感じです。
そのお金で新しい服を買ったり、奥さんにサリーや貴金属を買ってあげたりする訳なんです。

また、家には次から次に様々な人がニコニコしながら
「ハッピー・ディワリ」
と挨拶に来てお年玉を要求してきますので、お年玉対応に大わらになり
思わぬ出費を覚悟しないといけません。

時にはこのお祝いに便乗してインド風オレオレ詐欺も多発してるんですって。
ホント、見たこともないヤツが家に来て「ハッピー・ディワリ」ですからね・・・。(笑)で、「アンタ誰?」と聞くと「新聞配達員」だとか、「郵便配達員」とか・・・。

今年は去年の教訓を生かし、ディワリの時にはなんとかインドを脱出したいと思っています。
本当に、戦争がはじまったのか爆竹音なのかわからい位の音で寝れませんでした。
この時期は駐在員も日本に帰ったり近隣諸国に旅行に行ったりする方が多いんです。
出来れば、この時期に私も日本に一時帰国できればいいなと思います。

でも、インド人の多いマレーシアやシンガポールでもこの日はディワリで休みなんですよね・・・。インド人のパワーを感じます。(笑)