▼▼2006/1/14▽▽ 志龍講堂 竣工式の写真です ▼▼





















■2006/2/10号メルマガより■     記:HP委員 古瀬明美

1/26(木)。
 私は、「志龍講堂 寄贈式」に出席させていただきました。
 午後1時を告げる「志(こころざし)の鐘」の音が響くと、以前から
存在する校舎たちが「新しい講堂」を喜んで迎えているような
不思議な空気が流れたようでした。
 1階はカフェコーナー・展示コーナーのある学生ホール。
2階は座席数1024席の講堂。延べ床面積 2285.77u。
建物はもとより音響設備・椅子や緞帳にいたる備品類全てを、
志太勤先輩個人から静岡県へ引き渡すという寄贈式でした。
 
 志太勤氏は高校5回卒。
「春の選抜高校野球大会 初出場初優勝」の直後に入学し、
野球部に入部した野球少年だったそうです。
 厳しい練習で肩を壊し、当時の先生が東京の有名な病院まで
付き添ってくれて診察を受けさせてくれたそうですが、元通りの肩には
戻らないと診断が下されました。
野球のことしか頭に無かった志太少年が、「もう野球はできない」と言い
渡されたとき、先生は彼に、
「野球で日本一になれなくても、商売では日本一になれ」
と言ったのだそうです。
 将来に絶望しか見えなくなっていた少年に、新しい目標が見えた・・・。
志(こころざし)を高く抱いて、商いで日本一を目指そうと。
その思いは、シダックスという、今や日本中誰もが知る会社に成長し
見事に叶えられたのです。
けれど現在のシダックスになるまでには幾多の困難が立ちはだかり、
そのたびに、自分はあの苦しく厳しい野球の練習に耐えたのだと思い、
「きっと乗り越えられるはずだ」と、韮高の校歌を歌って自らを鼓舞して
今日まで進んできた・・・。
・・・寄贈者挨拶の中で志太先輩がこのような内容を語られました。

 その感謝の気持ちを、当時助言してくれた先生や支えてくれた人達
だけにではなく、これから母校で学んでいく子供たちの未来に対して
表するということは、如何にすばらしいことでしょうか!

 同窓会総会でも、志太先輩の周囲には いつでも同期の方々が
数十人集まって楽しそうに話しています。26日も、50人近く集まっていた
と聞きました。それは多分志太さんが、野球人から商売人への転向スタート
を決意した場にいた仲間達を、いつまでも変わらず大切にしているからなの
だろうなぁと、離れて見ていた私は羨ましく思いました。

 式典では、志太さんの大好きな曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を
音楽部が合唱しました。2番では指揮者の先生が客席の方を向いて
ソロで歌うサプライズもあり、会場は大喝采でした。
生徒達が心をこめて歌ったことで、志太先輩の心の中に鐘の音が
響いてくれたかもしれませんね。

 8月6日の同窓会総会・懇親会は、志龍講堂で開催される
ことになっています。みなさまも今からスケジュール調整をしておいて
くださいね〜!?
                                   ドラえもん

        「志の鐘」
    成功は「志」の強さで決まる
    常にめいかくな「志」を持ち
    それに向かって顔を上げ
    今。に集中し
    一歩一歩、歩み続けよう
    そこには必ず到達する。
    私はそう信ずる。
                志太 勤