野球部監督に訊く


第87回全国高等学校野球選手権静岡大会
10年ぶりのベスト8進出を果たした韮高野球部。
今回はOBでもある小雀浩一郎監督(高42)
紙面インタビューさせて頂きました。
小雀(こすずめ)監督 ベスト8進出おめでとうございます
来年創部110周年を迎える長い歴史の中で何回目になりますか?
 
 夏は4度目になります。選抜で優勝した翌昭和26年のチーム、平成2年、3度目が記憶に新しい
 平成7年(甲子園ベスト16)、そして今回です。

 
ということは、次回ベスト8入りした際は、また甲子園出場になりそうですね(笑)
では、監督の高校時代のポジションや、野球に関しての略歴をお聞かせ下さい。


 高校時代は投手でしたが、一学年下にエースをとられた控え投手でした。
 伊東城ヶ崎高校で4年間部長、4年間監督をしましたが、夏は一勝もできませんでした

ベスト8入り2回目の 井深投手の一級上ということですね。
当時、テレビに映った髪の長い(坊主ではない)選手の姿が印象的でした。
それでは、4年前
韮高の野球部監督に決まった時に感じたことは?

 まず最初に感じたことは「荷が重い」ということです。

OBであるかないかで、指導しやすさや意気込みなど変るものですか?

 OBであるということは、選手の気質がわかりやすいという点でやりやすいと思います。

就任当時、なかなか公式戦で勝てない時期があったと思うのですが、その時のお気持ちは?
 
 このまま勝てないのではという不安で とても苦しかったです。

 選手の能力は高いのに勝てなかったので 責任を感じました。 

お祓いをした方がいいのでは?という話も出たくらいだそうですね(笑)。
ただ、端から見る限りでは、父兄もOBも 暖かい目で見守っていたように思います。
そして、昨年がベスト16、今年がベスト8。今年のチームは、どんなチームでしたか?


 まとまりがあって、ディフェンスもしっかりした攻撃的なチームでした。
 何より足の速い選手の多いチームだったので、機動力野球が実現できました。

大会を終えた今のお気持ちは?
 
 悔しい気持ちとほっとした気持ちが半分です。

 甲子園への挑戦をするスタートラインには立てたと思いますが、届きそうで届かない難しさも感じました。

印象に残っている試合もしくは場面は?


 2回戦 (対浜松東)で同点に追いついた場面と4回戦(対磐田北)でスクイズをはずされた場面、 
 そしてさよなら勝ちの場面です。
 負けたゲーム(対常葉橘)は「何かおかしい」と思ってるうちに点を取られたので、あまり印象に残っていません。

.現在の韮高生たちに接して、自分たちの頃と何か違いますか?

 真面目です。悪く言えばゆとりがない。
 環境のせいもあると思いますが、自分の時よりもおとなしい生徒が多いと思います。

今回スタンドに取材のお願いに伺った時、きちんと挨拶してくれた選手の姿に好感が持てました。
しっかりご指導されてるのですね。
ところで、今もナイター設備とか無いんですよね?  練習時間は何時頃までですか?

 練習時間はだいたい19時30分頃までです。冬はもう少し短くなります。

暗闇で怪我をされても困るということもあって、秋にはナイター設備が設置されるということですが、
練習時間の変更予定はありますか? 


 ナイター設備がついても時間は基本的には変えないつもりです。勉強がありますので・・・

.昨年卒業した野球部員たちが現役でレベル高い大学に進学したことが ニュースになりましたが、
生徒たちに文武両道について語ったりしていますか?

 
 高校野球は高校生がやるものですので、「学校生活がしっかりできないに者に野球をやる資格はない
 ということを常に言っています。野球選手として入学したわけではないので、勉強するのは当然だと思います。
 野球だけがやりたい子は韮山高校に来る必要はないと考えています。


.遠征のとき「バス」が活躍しているってホントですか? 今回も野球部員の移動に活躍したんですよね。

 平日はスクールバスとして函南駅と学校を往復しています。
 休日は野球部の遠征バスとして利用させてもらってます。


.女子マネージャーはかわいいですか? 選手志望の女子とか、いないですか??

 マネージャーは、とてもしっかりした気の利く生徒です。嫁にするには最高の女子だと思います。
 選手志望の女子は今のところいません。


.最後に、球場に足を運んで下さった同窓生、韮高野球部のファンの方へのメッセージをお願いします。 

 本当に多くの方々の応援をして頂き、とても感謝しています。今年も4試合どのゲームも
 相手チームよりも多い応援を背に戦えたことで勇気をもらうことができました

 本当にありがとうございました。


ここからは、会社を休んでまで(笑)球場に足を運んだ、高30回キャプテンからのずばり!の質問です。

(1) 1年前の新人戦の結果を評価したときに、当時このチームの強化ポイントを含めて、
    目指す方向はどうあるべきと考えましたでしょうか?


   攻撃面での方向性は「機動力を軸にした攻撃野球」という考え方が間違っていないという実感を持ちました。
   あとは、投手を中心としたディフェンスを作ることができれば、ある程度は勝てると考えました。


(2)
(1)のために、この1年間はどのようなことを注意して、練習や練習試合に監督として
    どのように取り組んでこられましたか?

   投手を中心としたディフェンスを考えた時に、バッテリーの強化が重要だと考えました。
  そのため冬場にもゲーム形式の練習を多くし配球を徹底して研究させました。
  シーズンごとの考え方としては
  「秋に走塁、冬にバッテリーと打撃、春に守備」という期分けをしてきました。

(3) 結果として「ベスト8」となりましたが、(2)の監督の取り組みで、練習試合・大会で、
    うまくいった点となかなか思うようにいかなかった点がありますでしょうか?


   バッテリーは、自分が予想した以上に伸びたと思いますし、
  チーム全体が私の予想を越えたチームでしたので、うまくいったのかは疑問です。
  夏の大会で考えるとバッティングは思うようにいかなかったと言えると思います

(4) 3年生主体のチームでしたが、新チームが真っ先に取り組むべきポイントを
    お聞かせください。

   シーズンごとの考え方は同じなので、まずは走塁が課題となります。
   スチールを含めた走塁で相手を崩すことができるチーム作りを目指して練習中です。

おまけ?
(5) 監督、あごひげをもう少し手入れしてはいかがでしょうか? (^^;)
   
   すみません。見苦しいかもしれないと思いつつも、つい手抜きをしています。

  いえいえ、とてもお似合いです。秋の大会が始まるとのことですので、そちらも頑張って下さい。
  お忙しい中、ご協力 本当にありがとうございました。


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