女子会
  
 タイトルを「韮女子会」としたのは、今年流行した「女子会」の響きが似合う気がしたから。
「三養荘で女性だけの昼食会があるのだけれど、取材に来る?」という誘いに、「一度中に入ってみたかったんですよね!行きます!」と即OKを出した。「着物で行くわよ〜!」という先輩の命令(?)にも素直に従う。

 三養荘には、着物で行くだけの格があると思う。
 昭和4年に岩崎久彌氏の別邸として建てられた本館と庭園、村野藤吾氏設計本館の宴会場を丁寧に解説していただき、新館・離れの数寄屋で昼食会という、なんとも贅沢な女子会である。折りしも紅く色づき始めた伊豆の山々と繋がるように設計された庭園を歩くと、伊豆長岡から京都に飛び越えた錯覚に陥った。それもそのはず、庭園は京都の有名な庭師・小川治平衛の手による。この夏にテレビで見た京都の別荘群と同様に、俗世界を遮断して借景により伊豆一円が庭であるように感じさせる手法。夕方までの半日を過ごしただけなのに、ちょっとした旅行気分を満喫できるなんて・・・。伊豆にはまだ私が知らない雅なスポットが沢山ありそうだ。

 正確には「伊豆長岡支部 女性の集い」。「支部」と言われても、「?」と思う人が多いだろう。
同窓会に報告されている貴方の住所が、出身中学校区のどこに当たるかで所属支部が分けられている。合併して伊豆の国市になったけれど、支部は旧町のまま置かれている。
同期会では横に、支部や総会では縦へ繋がる。どちらかではなく、どちらも起点は韮高。

 世話人の尾朝さんは「会長をおくような集まりにはしたくない」という。それであれば支部の壁を取り払って、韮高を卒業した女性の集まりに発展していけたらいい・・・だから私は「女子会」と呼びたいと思ったのだ。年齢も出身地も現住所も気にせずに。実際私は初めてお目にかかった人が多いのだけれど、すぐにうちとけ、散会後に先輩方と一緒に別料金で三養荘の源泉100%のお風呂に入らせていただいた。(こんな機会はなかなかなかいもの!)出会ったその日に裸の付き合いができてしまうのも(笑)、女性ならではかもしれない。これからの展開についての座談も、みなさん頭の切替が早くて、客観的に「さすが韮女!」という感想。 座談の後、作詞作曲の解釈などを教えていただきながら懐かしい曲を歌い、おなかの奥の方から声を出して更に爽快感を味わって閉会。 

 女子会が盛り上がると、同窓会全体にも女性の進出が期待されるかもしれないが、果たしてそううまくいくだろうか? 韮女は賢く美しいということをお忘れなく(笑) 

 次回は、セレブではなく安くて集まりやすい「お茶会」を企画する予定。大韮女子会に発展させなくても、こじんまりとした品のある集まりを継続していって欲しいと思った。
                                                  取材担当・古瀬明美       
 
  
    韮山高校同窓会伊豆長岡支部「女性の集い」
           2010/11/14 (日) 11:30〜14:00
           於 三養荘 (伊豆の国市墹之上)

     集合11時 「三養荘」の見学 

     「女性の集い」進行次第
  1.世話人代表挨拶  尾朝昌子(高6)
  2.本部役員紹介・代表挨拶  川つね(高4)
  3.自己紹介
  4.昼食・歓談
  5.「女性の会」のこれからについて
  6.歌いましょう♪ (高18)大川由美子さんの指導で秋のうた♪
     ・きくの花
     ・野菊

  高4回から高52回までの女性15名が参加