+*+-+*+-+*+-+*+-+*+-+*+-+*+-+*+-+*+-+*+-+*+-+*+-+*+ おのくんは、ソックモンキー。 靴下で作られたお猿の縫いぐるみです。 3.11の震災のあと、宮城県東松島市の「小野駅前応急仮設住宅」で生まれました。 「いつまでも下を向いていてはいけない。 自分たちのやれることをやっていこう」 仮設住宅の皆さんのひたむきな思いが、具現化されたお人形です。 ご家族や友人知人をたくさん亡くした上に、住み慣れた家やコミュニティを失い、応急の仮設住宅で、ともすれば孤独におちいりがちな被災者の方々。 「おのくん」は、そうした皆さんの心をなぐさめるだけでなく、仲間作り、生きがい作りにも、貢献してきました。 と、ここまでは、被災地でよく見られる復興支援・自立支援の試み、可愛いゾウさんのタオル"まけないぞう"や、手編みのアクリルたわし、ミサンガなどとよく似ています。 大きく違ったのは、小野仮設では、オリジナルの名前をつけ、ロゴや栞を作り、「里親になってください」というストーリーまでも提供したこと。 ―― おのくんブランドの誕生でした。 そう、「おのくん」は、もはやただのお猿の縫いぐるみではなくなったのです。 そんな「おのくん」のうわさは、小野仮設を訪れた際に里親になった人々のクチコミで、全国に広がっていきました。 マスコミにも何度も取りあげられ、この二年間に、なんと一万人以上の里親ができたのです。 震災後、被災地では数多くの復興支援グッズが考案され販売されてきました。 けれど、ブランドとして成功していると言えるのは、陸前高田の瓦Re:KEYHOLDER(ガレキーホルダー)や、大槌町の刺し子など、数えるほどしかありません。 現在も生産され続け、しかも需要が増えている「おのくん」は、紛れもないヒット・プロジェクト。町おこしのお手本にもなることでしょう。 小さなたった一つの仮設住宅で作られていることを考えると、その活躍ぶりは、熊本県の「くまモン」にも匹敵するやもしれません。 一昨年の暮れ、第1回のツアーでお邪魔したとき、わたしは小野仮設の皆さんの明るさ・強さに胸を打たれました。 ミシンと作業台が置かれている集会所は24時間、年中無休。いつでも誰かがいて、どこの誰が行っても、優しくあたたかく迎えてくれるのです。 たとえば、わたし自身が地震と津波に遭って、仮設で暮らすことになったら、いったい何ができるだろう。 あんなふうに協力しあい、支えあって、和気あいあいとやっていけるだろうか. . . 小野仮設の皆さんを見倣わなくちゃ。 いまでも、ことあるごとにそう思います。 20日の「めんどくしぇ祭2014」は、「おのくん」が誕生して2年、はじめての大きなイベントです。 全国の皆さんに、今の東松島を知ってもらいたい、これから先もずっと繋がっていてほしい、そんな願いが込められたお祭りです。 ほんの短い時間ですが、皆で賑やかしに参りましょう! 「おのくん」に込められた東松島のかたがたの想いや心意気を、直接、肌で、 ハートで感じていただけたら. . . と思います。 最後に、3/31のニュース映像を。 ◇ 元マンUのアンディ・コール氏が東北でサッカー教室 https://www.youtube.com/watch?v=n5Urvwzf1kY#t=54s ↑ ここでも、「おのくん」が大活躍しています。 1分30分の映像の54秒あたりから. . . ご覧ください ♪ |